Corridors of Light

 
 
  函館水道局壁面オブジェ  
     
 

水の通り道として,地中深くに埋められ見る事が出来ない鉄パイプをオブジェの素材とし,建物の壁面や床を縫うように有機的な配置を行いました.これは水道局が果たしている,人々の生活における「水のメディア」としての機能を視覚的な造形として表現したものです.そして,「命の源」である「水」を「循環するエネルギーの象徴」として,鉄パイプのスリットから漏れる一筋の光で表現しました.また,壁のオブジェ「光の回廊・Corridors of light」の一部には,この町の文化として,過去から未来へと続く記憶を生み出す場となるよう,様々な創作活動が展示できる小さなスペースと映像を映し出す装置が仕掛けられています.十字街の街と「光の回廊・Corridors of light」のある広場が時を経て調和し,新たな表情が生まれ,そこに集う人々の憩いの場となることを願っています.                              

2002年10月30日  柳英克